【ウイポ10】シリーズ前作からの主な変更点

Winning Post 10

コーエーテクモゲームスから発売されている競馬シミュレーションゲーム、Winning Post 10(ウイニングポスト10)の攻略情報です。

Winning Post 10 は、基本的な構成が同じ作りになっているので、前作(Winning Post 9 2022)迄と同じような感覚でプレイできるようになっています。
しかし、前作から仕様変更されている部分も多くみられ、同じ感覚でプレイすると罠にハマる要素も多くなっています。

前作から引き続きプレイしている方は、変更点を良く把握しておきましょう。

仕様が変更された要素

海外牧場開設の条件

海外牧場の開設は、前作よりもかなり厳しい条件に変更されました。
Winning Post 10 の公式HPで公開されている「海外牧場開設の条件」と、筆者がプレイして確認した開設条件の詳細は、次のとおりです。

海外牧場開設の条件詳細
名声値がかなり高い閾値未確認(馬主の名声値11789で条件クリアを確認)
生産者として実績がある最優秀生産者賞(2位じゃダメでした)
2位以下でも可に変更(アップデート)
資金に余裕がある30億円以上
海外競馬でかなり良い成績を残している欧州と米国でそれぞれGⅠ5勝以上
特定の人物と出会っているエマトラド・アリスリード

最優秀生産者賞を受賞できる頃には、馬主の名声値がかなり高くなる、馬主の名声値を故意に低くして条件クリアの閾値(いきち/しきいち)を確認するのが困難でした。

上記の条件を満たした状態で6月1週になると、牧場長から海外牧場示唆イベントが発生します。
その後、7月1週、8月1週にそれぞれ海外牧場設立イベント(欧州、米国)が発生します。
海外牧場の購入費用はそれぞれ15億円です。
いずれもオート進行で通過すると、イベントが発生しません。

海外牧場の開設に必要な人物のエマトラドとアリスリードは、欧州と米国でGⅠ5勝を狙っている間に、遠征先で知り合うことができます。
この2人と知り合うと、1月2週に海外幼駒購入イベントが発生します。このイベントは、欧州と米国で海外牧場を開設するまで毎年発生します。
しかし、このイベントを利用して海外幼駒を購入すると、販売手数料として大量のお守りを搾取されてしまうので、海外牧場は早く開設したほうがお得です。

海外遠征のデバフ

Winning Post 9 シリーズで話題になった、海外遠征時に能力が発揮できなくなる仕様(デバフ)は、Winning Post 10 でも健在です。
ただし、デバフが付与される条件が Winning Post 10 から変更されています。
前作までと同じ感覚で海外レースに出走させると海外デバフの罠にハマるので、十分に注意しましょう。
海外遠征でデバフが付与される条件は、おおむね次のとおりです。

  • 海外遠征の経験がない
  • 前走が同じ国(※)でない
  • 一度帰国している

※.EU加盟国とイギリスは同じ国の扱い

つまり、前作までは米国3冠の海外遠征の定番だった、プリークネスSとベルモントSの間に帰国して1週間放牧する裏技ローテーションを設定すると、ベルモントSで苦戦します。
その代わり、中3週という条件はなくなったので、レース間隔を中4週以上にしてもデバフが強化されることがなくなりました。ただし、海外に滞在している時はウマソナイベントが使えないので、競走馬の調子の管理が難しくなります。

その他、騎手、調教師、競走馬が所持している海外遠征関連の特性によっても、海外遠征時の能力に影響します。

世界適性

世界適性の変更点は、次のとおりです。

  • 得意の芝質と普通の芝質の色が入れ替わった
  • 世界系統の追加
  • 既に誕生している競走馬の芝質適性は、新系統確立後に変化しなくなった

前作までの得意の芝質の色に慣れてしまった方は、注意しましょう。

【追加情報】
前作 Winning Post 9 2022 までは、新系統確立による芝質適性の変化により、既存の競走馬が所属している国の芝質を苦手になってしまうことがありましたが、Winning Post 10 では、既に誕生している競走馬は、芝質適性が変化しなくなりました

世界適性の記事はこちら:
【ウイポ10】競走馬の世界適性(芝質適性)を計算で解く

子孫の結婚相手

前作までは、子孫の結婚相手に友好度100なった知人を選ぶことができましたが、Winning Post 10 はエリザフラン、クレアハート以外の知人を選ぶことができなくなりました。
(前作で子孫の結婚相手にすることができた、知人の烏丸尊は、人員削減の対象になってしまいました。)
>2023.04.24のアップデート後、知人を選ぶことができるように調整されました。

さらに、エリザフラン、クレアハートの友好度を100にするには、海外牧場を開設して、現地からレースに出走させないとかなり厳しい条件になっています。
また、「海外牧場開設の条件」も前述のとおり、かなり厳しい条件になっています。

1973年シナリオ開始で子連れの相手をパートナーに選んでゲームを開始した場合、騎手候補生の子どもの結婚相手が牧場長以外で見つける(エリザフラン、クレアハートの友好度を100にする)のは困難です。

したがって、ゲーム開始時に椎野はるかを選んだ場合は牧野良夫以外の男性の牧場長、緒河丈を選んだ場合は女性の牧場長にしないと、騎手候補生の子どもの婚期が遅れます
>2023.04.24のアップデートにより、子孫の結婚相手に知人を選ぶことができるようになった為、婚期が遅れることが少なくなりました。

子孫と結婚できる騎手、調教師の記事はこちら:
【ウイポ10】子孫と結婚できる騎手の調教師転向一覧

騎手の成長

前作では椎野はるかの長女(緒河丈の長男)を主戦騎手として使い続けると、トップジョッキーになるまで成長しましたが、今作ではある程度のところで成長が鈍化するようになりました。
子どもの「運動」のパラメータが影響している可能性が考えられます。
子どものパラメータは、両親のパラメータが遺伝します。子孫の婚期が遅れて能力がイマイチの一般人と結婚した場合、子どもの能力もイマイチになります。

また、子孫の進路は、前作よりも騎手を志し難くなっています。
両親に騎手がいない(一般人の)場合や、子どもの運動能力が低い場合、12月4週から年末にかけて、子孫が騎手を志すまでロードを繰り返すことを頑張らないほうが無難です。
運よく騎手を志しても大成できない可能性が高くなります。

競走馬の特性

競走馬の特性の変更点は、次のとおりです。

  • 通常の特性に加えて、上位特性、固有特性が追加
  • 特性所持数の上限が8個(上位特性は信頼レベルにより3個迄)+固有1個に変更
  • 特性発動時にレースシーンで表示される

上位特性は通常の特性よりも効果が大きい特性で、史実調教やレースの結果によって特性が上位特性に進化することがあります。

固有特性は特定の史実馬だけが最初から所持しており、条件を満たすと仕掛けどころで速度が上がります。特性の指定枠が用意されており、他の特性の上限(8個)を圧迫する心配もないので、マイナス面はありません。
しかし、産駒に固有特性を引き継ぐことなく引退すると、ロストします。

つまり、2024年シナリオ開始の場合、多くの固有特性がロストした世界からスタートします。
また、1973年シナリオ開始の場合、テンポイント(金のお守り)を入手できないと、早速に固有特性をロストします。

固有特性の遺伝は、父が固有特性所持でスピードB以上で産駒に引き継がれることがあります。
母が固有特性所持の場合は、スピードB未満でも産駒に引き継がれることがあります。
しかし、固有特性が引き継がれる産駒の数は、固有特性毎に年1頭までとなっているので、多くの固有特性をロストしてしまうと、プレイヤーが固有特性持ちの競走馬を入手する機会が少なくなります

固有特性の遺伝は、2023.04.24のアップデートにより、調整されました
変更点は次のとおりです。

  • 父が固有特性所持馬でスピードB未満でも引き継がれるようになった
  • 固有特性が引き継がれる産駒の数は、固有特性毎に年1頭までではなくなった
  • 父母だけでなく、血統表にいる先祖馬から固有特性が継承されるようになった

特性の発動は、レース観戦時の画面左側の上の方に表示されるようになっており、固有特性、ターボ系等の特性の発動は、ダイジェストでも確認できることがあります。
ただし、特性の大半はスタート時に多数表示されるので、ダイジェストを選ぶと特性の発動を確認できないことに注意しましょう。

固有特性の記事はこちら:
【ウイポ10】固有特性を持つ競走馬の出現スケジュール

競走馬の育成ゲージ

競走馬の育成ゲージの変更点は、次のとおりです。

  • 育成ゲージが満タンになった時の抽選によるハズレがなくなった
  • 入厩後に育成ゲージが1本に統一されなくなった

前作までの競走馬は、入厩してしまうと、各パラメータがなかなか成長できない仕組みになっていましたが、Winning Post 10 は入厩後も成長しやすくなりました。

前作までは成長度UPの効果で入厩を早めてしまう牧場施設の「集団馬房」を敬遠するユーザーが多かったのですが、Winning Post 10 では、「集団馬房」で成長度UPの効果で入厩を早めたときのデメリットがなくなりました

競走馬・種牡馬・繁殖牝馬の引退年齢

競走馬の引退年齢は9歳、種牡馬は28歳、繁殖牝馬は25歳まで延長されました。
(Winning Post 9 シリーズの引退年齢は、競走馬が8歳、種牡馬が27歳、繁殖牝馬が22歳でした。)
また、サヨナラ配合とWサヨナラ配合が成立する種牡馬の年齢は24歳以上、Wサヨナラ配合が成立する繁殖牝馬の年齢は18歳以上に引き上げられました。

最初のシナリオ開始年

前作の最初のシナリオ開始年は1976年でしたが、Winning Post 10 は、さらに3年前の1973年からの開始になりました。
前作では初年度のライバルだった、トウショウボーイとテンポイントを所有できるようになりましたが、テンポイントの入手に失敗すると早速、固有特性をロストする罠にハマります。

体験版ボーナス等で金のお守りを入手できない場合、テンポイントの入手はあきらめましょう。
また、体験版のセーブデータがある場合は、引き継ぎデータを作成するまでにセーブデータを上書きして消去しないように注意しましょう。

初めての愛馬

前作までは各シナリオのスタート時に初めての愛馬として3歳馬のラインナップから選んでいましたが、Winning Post 10 は、3歳馬と古馬の2頭から選ぶようになりました。

序盤攻略の記事はこちら:
【ウイポ10】開始1年目を攻略する(各シナリオ共通)

マウスの操作(PC版)

PC版の操作についてですが、特典の選択と、種牡馬、繁殖牝馬、幼駒等の★(注目)設定の切替は、マウスのホイールボタン(中央クリック)で操作するようになりました。
Winning Post 9 シリーズは、左クリックで選択していたので、前作から引き続きPC版でプレイしている方は注意しましょう。

クラブ

クラブの主な変更点は、次のとおりです。

  • 出走登録で複数のレースが登録できるようになった
  • 出走登録でローテーション設定ができるようになった
  • 放牧を指示できるようになった
  • 放牧期間の変更ができるようになった

廃止された要素

一部のスーパーホース(リストラ)

Winning Post 9 シリーズで未来シナリオに多数登場していた「スーパーホース」は、多くの競走馬が削減されました。
また、スーパーホースの登場期間が、前作は12年間だったところ、本作は5年間に縮小されました。
スーパーホースの登場を楽しみにしていた方は、残念でした。
なお、シリーズでおなじみのサードステージは、本作でも健在です。

Winning Post 10 に登場するスーパーホースの記事はこちら:
【ウイポ10】架空のスーパーホースの出現スケジュール

絆コマンド(廃止)

Winning Post 9 シリーズの目玉だった「絆コマンド」が廃止になりました。この影響で出来なくなったプレイは、次のとおりです。

  • 兜山天馬、リリーロスの絆コマンドを2回使って幼駒のスピードを4UPさせる
  • 晩成の競走馬を3歳春のクラシックまでに成長をピークにする

幼駒に使用していた絆コマンドの代わりの要素はありませんが、調教に使用していた絆コマンドの代わりとして、新要素「史実調教」が追加されています。

ライバル関係成立時の演出(廃止)

Winning Post 10 はライバル関係成立時の演出がなくなりました。
Winning Post 9 シリーズで演出を楽しみにしていた方は残念でした。

闘志(廃止)

Winning Post 9 シリーズの新要素だった「闘志」はなくなりましたが、Winning Post 10 は「気合乗り」に置き換わりました。
気合乗りは闘志とほぼ同じですが、気合乗りを上げすぎると、レースで力を発揮できない状態になるところが異なります。

新要素

ウマーソナリティ関連

ウマーソナリティ(ウマソナ)関連で追加された要素は次のとおりです。

  • ウマーソナリティ
  • 信頼度
  • ウマソナイベント

ウマーソナリティは、競走馬の内面的な個性を表現したものです。
ウマソナはプラス効果、マイナス効果、プラスマイナス両方の効果の3種類あります。

信頼度は、レベルを上げると次のような効果があります。

  • マイナス効果のウマソナを克服
  • 上位のウマソナに進化
  • 上位特性の最大所有数が増加

ウマソナイベントは、1頭毎に3走につき1回(最大5回)入手できます。使わないイベントはストックされていきます。
ウマソナイベントは在厩時にいつでも、まとめて使用できるので、レースよりも前に調子加減が下向きになった時や、レースの週に調子を上げる時に使います。

ウマソナによる育成度爆上げの記事はこちら:
【ウイポ10】厩舎のボスの出現スケジュール

気合乗り

Winning Post 9 シリーズの要素「闘志」に置き換わった要素です。
気合乗りは上げすぎると、レースで力を発揮できない状態になります。

ドラマチックカメラ

競馬のレースシーンの表現が変わりました。
ドラマチックカメラは、仕掛けどころでプレイヤーの所有馬を中心にスローモーションになるという、プレイヤーを期待させる演出があります。

カメラの演出はレース中に任意で選ぶこことができます。

母系インブリード(配合理論)

配合理論に「母系(ぼけい)インブリード」が追加されました。
母系インブリードの概要は、次のとおりです。

  • 種牡馬の母系と繁殖牝馬の母系の血統表内に、同じ先祖馬が1頭以上いる場合に成立する
  • インブリードよりも効果が高い
  • 血の濃さに比例して先祖馬の因子に対応する能力と爆発力がアップするが危険度もアップする
  • 危険度は両親の健康の高さで軽減できる
  • 固有の効果として、牝系因子から遺伝した特性が上位特性に進化することがあり、血が濃いほど進化しやすい。

母系インブリードを使って、配合時の爆発力を爆上げする記事はこちら:
【ウイポ10】母系インブリードで爆発力36UP(危険度0)

後日実装される要素(予定)

5月以降の大型アップデートで実装される予定の要素は次のとおりです。

  • オンライン対戦
  • オンライン馬券王

前作までプレイできた要素の一部は、大型アップデートまで実装されていませんので、注意しましょう。

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コメント

  1. あめちょこ より:

    すいません、文中の海外遠征にある

    > プリークネスSとベルモントSの間に帰国して1週間放牧する裏技ローテーションを設定すると、プリークネスSで苦戦します。

    こちらは苦戦するのはベルモントSのことでしょうか。その前の放牧の影響で。
    また前回までのローテーションで組んだ「明け1週」海外遠征ですが、これだと帰国扱いにならないという説?ありましたが、これも普通に帰国扱いになるということですね。

    • 管理人 より:

      ご指摘の通り、「プリークネスSで苦戦」は誤りで、苦戦するのはベルモントSです。
      誤りを修正いたしました。
      ウイニングポスト10は、海外遠征から一旦帰国すると、放牧をしなくても再遠征時に海外デバフの影響を受けるようになっています。

  2. あめちょこ より:

    確認遅れました。
    ありがとうございました。そうすると今回は疲労はある程度覚悟でそのまま行くしかないですね。あんまり疲労の溜め具合のデバフが分かってないんですが。

  3. VILLARREAL より:

    海外牧場について
    私は2023.05.25のアップデートが実装した後の時点で1984シナリオをスタートしたけど、1992年の時にいきなり海外牧場の開設を示唆された。少なくともあの時私は最優秀生産者賞を受賞することはなかった。おそらくこちらの条件もいつかのアップデート(多分2023.04.24のアップデート)により調整されたかな。

    • 管理人 より:

      ご指摘の通り、「海外牧場の開設条件」はアップデートで調整が入っています。
      最優秀生産者賞を受賞していないデータでプレイして、前年の生産者ランキング20位で海外牧場開設示唆を確認しました。
      生産者ランキング最高順位の閾値(10位?)までは確認できていませんので、記事は「2位以下でも可」と追記しました。

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